患者記載文書の標準化に向けた取り組み

第45回医療情報学連合大会(第26回日本医療情報学会学術大会)

2025.12.26

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※本資料は、当社コンサルタントが「第45回医療情報学連合大会(第26回日本医療情報学会学術大会)」(2025年11月13日開催)にて講演を行った際の研究発表資料です。

病院内には、問診票や説明書等の患者が記載する文書、診療記録用紙や研究文書といった、多様な文書が存在します。これらの文書は、院内の文書管理規定に沿って作成・運用することが原則です。
しかし、信州大学医学部附属病院では文書管理規定が浸透しているとは言い難い状況であり、電子カルテシステム、ファイルサーバ(NAS)、電子カルテ端末のローカル環境、各診療科・医局等で保管する端末等、さまざまな環境で文書が作成・保存されており、中には診療科・部署の独自ルールで運用されている文書も複数存在します。
これにより、文書書式や内容の重複等、文書管理上のさまざまな課題が発生しています。
本研究(本資料)では、特に医療安全面、職員・患者への負荷増大への影響が大きいと考えられる、患者が自ら記載する文書(問診票等)について、文書の全容を調査・分析し、不要と思われる文書の削除・整理、運用の標準化を図りました。
問診票の運用フローの整理、文書書式及び文書内容、運用プロセスの標準化により、医療の質の向上及び業務負荷軽減、文書管理体制の再構築を目指しており、今後の全文書への適用も準備を進めています。

本セミナーは、2025年11月13日に開催されました。

アジェンダ

  1. はじめに
    1. 文書管理上の課題について
  2. 方法と結果
    1. 現状文書棚卸し
    2. 不要文書の特定
    3. 文書の標準化
  3. 考察および今後の展望