SAP S/4HANA グローバル導入サービス

グローバルに生産・物流・販売の拠点を展開する日本企業の多くが基幹システムとしてSAP ERPを導入していますが、本来目指すべきグローバル統合が実現できている例は決して多くありません。拠点毎にNon-ERPを含めてそれぞれのシステムを導入し、日本からの統制ができない、拠点間の連携も不十分、という例も見られます。
フォーティエンスは、豊富なS/4HANA導入のノウハウに基づき独自に構築した「テンプレートアプローチ」と業務の知見およびNTTデータのグローバルネットワークを有効に活用し、構想策定から各拠点への導入・ハイパーケアまでのフルラインアップのサービスをご提供してお客様のS/4HANAのグローバル導入を高いレベルで成功に導きます。

フォーティエンスのテンプレートアプローチとは

POINT 1

当社のテンプレートアプローチは、以下のプロセスでグローバルテンプレートを構築し、必要なローカライゼーション(拠点要件の追加実装)を施して各拠点に順次導入するものです。
SAP Best Practiceを活用することにより"Fit to Standard"の実現を可能にする形でかつ短期間でテンプレートを構築します。

【構築プロセス】
1.業務プロセスと組織構造を中心に、導入対象の各拠点の基幹業務システム(As-Is)を分析・可視化
2.1.の結果およびお客様のIT整備方針を元に「グローバルTo-Beモデル」を検討・決定
3.SAP Best Practiceをベースに2.のモデルと当社のS/4HANA活用ノウハウをMixする形でS/4HANAプロトタイプシステムを構築し、お客様担当者とCRPを実施してTo-Be標準業務プロセスを検討
4.CRPで検出した改善ポイントの対応およびグローバル拡張機能の開発を実施
(開発機能例:グローバル周辺システムとのデータ連携機能)

【アウトプット例】
1.標準ビジネスプロセスフロー(BPF)
2.標準組織モデル定義書
3.標準コード体系定義書
4.グローバル拡張機能定義書
5.S/4HANAグローバルモデルシステム
6.標準プロジェクト計画書

想定導入効果に基づく導入モデルの選択

POINT 2

ビジネスの根幹を支えるERPの再構築は、ユーザにとっては多大な人的・金銭的コストを要するものとなり、かつ失敗が許されないものとなります。ターゲットがグローバルになると本社からのコントロールが難しくなるためその難易度も必然的に高くなります。
それだけに、目指すゴールや想定効果を明確にした上で、その達成に最も適したアプローチとモデルを選択することが重要になります。
複数の国・拠点をターゲットにしたS/4HANAのモデルには一般的に以下のようなものがあります。

1)1インスタンス1クライアントモデル
機能とデータを共に統合し、各ユーザにアクセス権限を設定
2)1インスタンスマルチクライアントモデル
機能は統合し、データはクライアント別に独立
3)マルチインスタンスモデル
機能とデータは共に独立し、運用ルール等の概念レベルのみ統合

ガバナンスの効果は1) > 2) > 3)の順で高まります。
導入の難易度も1) > 2) > 3)の順で高まります。

お客様がS/4HANAの導入において最も期待する効果が「グローバル標準化によるガバナンスの強化」である場合、フォーティエンスがご提案する選択肢は1)の「1インスタンス1クライアントモデル」が基本となります。
当社は前述の「テンプレートアプローチ」と「1インスタンス1クライアントモデル」の組み合わせによるS/4HANAグローバル導入において数多くの成功例を有しており、お客様に効果を実感していただいています。

グローバルリーダーシップを発揮

POINT 3

各拠点への導入を進めるフェーズでは、お客様と我々ベンダが合同でプロジェクト体制を整備して推進する形となります。
このいわゆる「ロールアウト」では日本側チームと現地側チームとの役割分担について様々な形態を取ることが可能です。以下に例を示します。
1:業務領域で分ける(日本側:会計領域 / 現地側:ロジスティクス領域 等)
2:役割で分ける(日本側:PMO&アドバイザ / 現地側:導入全般 等)
3:機能領域で分ける(日本側:グローバル機能 / 現地側:ローカル機能)

基本方針としては3.の形態をご推奨しています。

フォーティエンスは、お客様の日本側・現地側の人的リソースの状況を踏まえて最適な体制と役割分担をご提案してチームビルディングを推進し、プロジェクトのゴールの達成を追求します。
また、どの形態であっても当社のコンサルタントはS/4HANAのエキスパートとして培った専門知識に加えコミュニケーション能力およびリーダーシップを発揮して現地側メンバーへの指導と支援を行い、お客様の日本側と現地側の双方のご期待が適切なバランスで実現されるようにプロジェクトを推進します。
このように、お客様と現地のメンバーをリードし一体となってプロジェクトを推進できることがフォーティエンスの強みであり成功のキーポイントと考えています。

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