NTTデータグループのフォーティエンスコンサルティング株式会社(旧社名:株式会社クニエ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹、以下フォーティエンス)は、2026年7月14日より、「CleanCoreNext(クリーンコア・ネクスト)」ソリューションの提供を開始します。本ソリューションは、SAP S/4HANA®への移行を終え、標準化された基盤を確立した企業を主な対象に、基幹システムに蓄積された業務データをAIエージェントで活用し、意思決定の高速化と企業価値の向上を実現する“次の一手”を提供するものです。整えた基盤の標準性を保ったまま、生成AIとMCP(※1)を組み合わせたAIエージェントの導入を、診断から実装・定着化まで一貫して支援します。Microsoft TeamsやSalesforceなど、お客様がすでにお使いのシステムやチャネルと連携し、営業・調達・品質・物流・財務など幅広い業務領域の課題を自然言語で解決することが可能です。
背景
近年、企業によるデータ活用への意識は高まっており、構想段階にとどまらず、具体的な活用に向けた取り組みを進める企業も増えています。一方でERP市場では「2027年問題」を契機としたバージョンアップ需要が一巡しつつある中、SAPに蓄積された業務データをAIで高度に活用する取り組みが急速に注目を集めています。
SAP S/4HANAへの移行を経てClean Core(※2)を確立したお客様にとって、次の課題は「その整えた基盤の標準性を保ったまま、いかにAIで業務価値を高めるか」です。コアに手を加えずに生成AIを組み込む手段が求められていますが、MCP等の新技術を活用した実装ノウハウの不足、セキュリティ設計、そして組織への定着化が新たな障壁となっています。
フォーティエンスは、こうした課題に対し、SAP Clean Core原則を基盤とした次世代ERP活用と、生成AIを活用したデータ利活用の高度化を一体として提供する新たなコンサルティングサービス「CleanCoreNext」を開発・提供することとしました。
概要
CleanCoreNextは、SAP S/4HANAへの移行によりClean Coreを実現されたお客様が、その基盤を活かしてAIによるデータ活用を加速するための統合ソリューションです。標準化された基盤の整合性を保ち、コアに手を加えない拡張を原則としながら、AIエージェントを業務プロセスへ迅速かつ安全に組み込みます。現状評価から始まり、AIエージェントの実装・実証、そして定着化支援まで段階的に提供します。
中核技術には、LLMが外部システムを安全に操作するためのプロトコルであるMCPを採用し、SAP S/4HANA・Salesforce・データベースに対して自然言語でのデータ照会・活用を可能にします。業務担当者はMicrosoft Teamsのチャット画面から話しかけるだけで、SAPを直接操作することなく、複雑な業務照会を瞬時に実行できます。
お客様の業種・業務課題に応じた多様なユースケースへの適用が可能であり、営業・製造・調達・品質など幅広い業務領域で実証済みのAIエージェントを迅速に展開します。現場の照会・分析の効率化にとどまらず、基幹システムに蓄積された業務データを経営の意思決定に直結させ、データドリブン経営への進化を後押しします。
特長
- 既存資産を活かし、新規投資を最小化
SAP S/4HANA・Microsoft Teams・Salesforce・Azure OpenAIなど、お客様がすでにお持ちの資産を最大限に活用します。BTPやAzure OpenAIについては利用状況に応じたコストが生じる場合がありますが、既存投資を基盤に新規コストを最小化しながら、意思決定の高速化・現場でのSAPデータ民主化・内製化への道筋という高い価値を実現します。
- 整えた基盤を保ったまま拡張する“非侵襲”アーキテクチャ
本ソリューションの最大の特長は、基幹システムの中核に一切手を加えずにAIを組み込むことです。標準化された基盤の整合性を保ったまま、その外側で機能を拡張する(MCP・API等によるサイドバイサイド拡張)ため、将来のバージョンアップを妨げず、技術的負債を増やすこともありません。SAP S/4HANA移行で確立した“整った状態”を維持しながら、継続的にAI活用を広げられます。
- 業務担当者が使える自然言語インターフェース
Microsoft Teamsのチャットで話しかけるだけで、在庫照会・納期回答・品質分析などの複雑な業務処理が自動完結します。SAPの知識がない部門担当者でも、すぐに活用できます。
- 診断から定着まで一気通貫の支援体制
独自の診断ツールによる現状のSAP活用状況とAI適用余地(ホワイトスペース)の評価から、優先ユースケースの選定、AI実装、ユーザートレーニング、KPIモニタリングまでを一貫してサポートします。
導入ロードマップ
本ソリューションは以下の4段階で段階的に価値を提供します。お客様のペースと準備状況に合わせて柔軟に進めることが可能です。
| フェーズ | 内容 | 期間目安 | 主な成果物 |
| フェーズ1 現状診断 | SAP利用状況のデータ抽出・周辺システムのヒアリング・AI適用余地の診断 | 1〜2週間 | 診断レポート・優先ユースケース一覧 |
| フェーズ2 ユースケース 選定 | 診断結果をもとにAIが自動分析し、お客様環境に最適なユースケースを選定・提案 | 1〜2週間 | 提案書(優先ユースケース・PoC計画) |
| フェーズ3 PoCパッケージの提供・実装 | 選定されたユースケースをお客様環境でPoC実装・実証。既存システムを活用してAIエージェントを構築 | 4〜8週間 | 稼働するAIエージェント・E2Eテスト結果 |
| フェーズ4 内製化・自走支援 | お客様のスキルセットに応じた内製化ロードマップを設計。段階的な自走化を伴走支援 | 継続(3段階) | スキルアップロードマップ・運用ハンドブック |
※各フェーズの期間はお客様の環境・スコープにより異なります。
コメント
フォーティエンスコンサルティング株式会社 マネージングディレクター 海野 晋也
「フォーティエンスは、これまで製造業・流通業を中心に数多くのSAP導入・改革プロジェクトを手がけてきました。CleanCoreNextは、その実績と知見を基に、お客様が既存の環境を活かしながら生成AIの価値を迅速かつ確実に享受できるよう設計したソリューションです。お客様がすでにお持ちのSAP・Salesforce・Teamsなどの資産を最大限に活用し、既存のClean Core基盤の標準性を保ったままAIエージェントによる業務変革を一気通貫でご支援します。」
※「CleanCoreNext」サービスページ
https://www.fortience.com/solutions/enterprise/cleancorenext
※1. MCP(Model Context Protocol)とは、AIエージェントが外部ツールやデータに接続するための標準仕様の「つなぎ役」であり、LLMが外部システムや機能を安全かつ標準的な方法で利用できるように支援するプロトコルです。
※2. Clean Coreとは、SAPが推奨するシステム設計の考え方で、SAPコアへのカスタマイズを最小限に抑え、標準機能とAPIを最大活用することで、将来のバージョンアップを容易にする原則です。
※SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。
※本文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
【フォーティエンスのSAP・AI領域における支援について】
フォーティエンスは、SAP導入・最適化のコンサルティング実績を豊富に有しており、製造業・流通業を中心に多くのお客様のERP改革を支援してきました。近年は生成AI・データ活用の領域においても専門チームを強化し、SAP×AIの融合による業務変革支援を積極的に推進しています。
高度な専門知識と実務経験を活かし、ERPモダナイゼーション、Clean Core移行支援、AIエージェント導入、データ基盤構築など、お客様のデジタル変革を幅広く支援します。NTTデータグループの一員として、グループの広大なリソースとネットワークを活用した、信頼性の高いコンサルティングサービスを提供します。
【本件に関するお問い合わせ先】
■報道関係からのお問い合わせ先
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広報担当 高橋
E-mail:pr-info@fortience.com
■サービスに関するお問い合わせ先
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Tel:03-3517-2292(代表)
お問い合わせフォーム:https://fortience.satori.site/inquiry
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