SAP S/4HANA導入効果を「データ活用アセスメント×生成AI×SAP BDC」で最大化へ
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十数年以上前から、欧米企業はグローバル標準業務の策定とそれを実装したシステム(グローバルテンプレート)を海外拠点に展開、グローバル全体で一元的に経営・業務データを見、グローバル全体でのオペレーション最適化、在庫や原価の削減活動などを推進してきました。
その反面、典型的な日本企業では進出国で調達・生産・販売していく”地産地消型”が多く、本社やグローバルで連携する必要性が薄く、現地経営層もある程度独立(または孤立)し、現地の努力でビジネスを営んでいることもグローバルでのビジネス連携の必要性を感じさせない一因ではないかと思いますが、これは、別の表現をすると、欧米企業がリソース(ヒト・モノ・カネ)をグローバルで運用している反面、日本企業は進出国の限定的なリソースによりビジネスを営んでいるように見えてしまいます。全てを欧米企業に合わせる必要はありませんが、良いものは取り込み、貴社に合ったビジネス構造を検討する必要があると考えます。
POINT 1
日本企業の海外拠点は小規模な場合も多く、IT予算も少なく専門のIT要員がいない拠点もたくさんあります。このため現地主導では現地の安価なパッケージを導入するしかありません。多くの拠点がこのような対応をするため海外拠点バラバラのシステム構成になってしまいます。
本社が主導しグローバルテンプレートを構築、各海外拠点に展開し、利用ユーザ数でコストを負担する構造がとれれば、小規模な海外拠点でも然るべき機能をもったセキュアなシステムを活用したビジネスを営む余地が生まれます。
POINT 2
グローバルテンプレートを展開することにより安価かつ迅速にグローバル標準業務、管理手法で一体運用をすることが可能になり、さらに当該事業、当該市場などに基づいた活動を加えることでさらなるシナジー創出が可能です。
多くの日本企業は、あまりITに着目せず買収を進める場合も多く、買収前のシステムを使い続けることで、これまでの業務や管理手法を継続、結果として当該企業グループとは別世界で活動を続ける存在となってしまうことがよくあります。
POINT 3
グローバルテンプレートを持っている日本企業はまだ少数です。予算的制約からまずは当該拠点向けの比較的小規模なシステムで対応するやり方ももちろんありますが、いくつかの日本企業では、このような機会に業務標準化(アジア内や事業内といった範囲を限定したものでも一定の効果があります)を行い、アジアテンプレートなどを構築、さらなる海外ビジネスの拡大に備えています。
ただし、最近では経済安保やセキュリティ、データプライバシーなども考慮したアプリケーションアーキテクチャ検討、生成AIの活用、デジタル化なども含めたテンプレート像を描くことが大変重要になっています。
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