組織の未来をデザインする人的資本経営の力
Talent Management Review vol.3
近年、ESG経営や無形資産を重視する国際的な動きや国内の雇用関連制度改善の動きを受け、企業に人的資本経営の推進や人的資本に関する情報開示を求める動きが活発化しています。非常に良い傾向だと思われる一方で、懸念される事象も起きています。 本稿では、人的資本経営を組織の未来をデザインするための力とするべく、求められる姿勢や視点を紹介します。

人的資本経営において、経営・事業戦略と連動した要員計画の策定や、事業の変化に対応した人件費のシミュレーションが求められており、人材情報を主管する人事部門への期待は否応なく高まっています。しかし人事の現場では、要員人件費計画の策定は、依然として「各部署から要員数を記載したExcelを回収し、部署間の異動者を人事部門が手作業で調整する」など、Excelを中心とした非効率な業務となっています。計画の策定までに多くの手作業や長い時間を要することで、データの精度や鮮度を担保することができず、経営からの期待に十分に応えることは難しい状況にあります。
当社はこれらの課題を解決するため、クラウドベースのビジネスプランニングソフトウェア『Anaplan』による要員人件費計画システムの構築を支援します。リアルタイムでのデータ分析やシミュレーションが可能となり、戦略的な人材配置とコスト管理が実現できます。
POINT 1
Excel中心の業務から脱却し、要員人件費計画業務を効率化させて経営からの期待に応えることが、これからの人事部門にとって非常に重要なミッションとなります。しかし、それは単に既存の業務をそのままAnaplan等のシステムに置き換えるだけでは達成できません。以下の「要員人件費計画業務のシステム化における主要検討事項」に記載の通り、システムの仕様以上に、貴社の要員人件費についての考え方やルールを再整理することが重要です。人事制度設計からIT運用支援まで幅広いケイパビリティを有する当社だからこそ、貴社にとって最適な要員人件費業務のあるべき姿を共に設計できます。
POINT 2
これまでの要員人件費計画システム構築支援の経験をもとに、要員人件費計画業務のAnaplanテンプレートを作成しています。「Anaplanテンプレートを活用した導入モデル」のように、あらかじめ当社が作成した要員人件費計画のテンプレートを叩き台として貴社の新しい要員人件費計画業務をクイックに設計することが可能です。また、貴社の現在の業務をベースとして要件を整理し、オーダーメイド型のシステム化も可能です。
POINT 3
Anaplanによるシステム化を実現されたお客様の事例を紹介します。
当該企業は、全国100を超える拠点から年に1回、次年度のバイネーム要員計画(個人ごとの異動計画と採用計画)をExcelで収集しており、本社人事で部門間異動者の確認・調整、経営報告用レポートの作成、その後の人件費シミュレーション等の業務に膨大な工数がかかっていました。このような状況の改善のため、全国の担当者が次年度の計画を入力し、システム上で部門間異動者の調整が可能な仕組みをAnaplanで構築することで、これまで本社人事が経営報告までにかけていた約1か月の期間を1週間に短縮し、スピーディーな経営判断に貢献しました。
※Anaplan公式サイト:https://www.anaplan.com/jp/
Talent Management Review vol.3
近年、ESG経営や無形資産を重視する国際的な動きや国内の雇用関連制度改善の動きを受け、企業に人的資本経営の推進や人的資本に関する情報開示を求める動きが活発化しています。非常に良い傾向だと思われる一方で、懸念される事象も起きています。 本稿では、人的資本経営を組織の未来をデザインするための力とするべく、求められる姿勢や視点を紹介します。
Talent Management Review vol.2
タレントマネジメントとは、「会社として人材管理機能全体(採用〜代謝)のレベルを事業に同期させて、向上させる取り組み」と整理できます。 この考えのもと、多くの企業でタレントマネジメントシステムの導入が進む一方、十分に活用しきれていない企業が多いのが現状です。 本書では、タレントマネジメントシステムの活用がうまくいかなくなる理由とその解決策を紹介します。
組織変革に向けたスキル可視化とチェンジマネジメントの最前線
第14回 人材マネジメント研究会
人事システム導入プロジェクトはDX人材育成の好機
ジョブ型を取り入れる前に考えておきたいこと
後期・単身高齢者の増加に対応する新たな社会システムの構築に向けて
“運用”に潜む落とし穴を回避し、制度を成功させるための対応とは
【第2回】人事業務をエコシステム化した際の落とし穴を回避するには
【第1回】人事業務の変遷とエコシステムという選択肢
「接続性」「透明性」「柔軟性」から見るコミュニケーション変革設計とは
米国証券取引委員会のルール改訂は他人事か
人事PMIの全体像と基幹人事制度統合の進め方
【第3回】女性活躍推進を成功させる“意識改革・チェンジマネジメント”
【第2回】ワーキングママ・パパの活躍を支える施策
急速に変化する環境に対し、俊敏に適応するアジャイル組織のケイパビリティ
【第4回】高卒採用のトレンド変化と採用活動の変革
【第3回】新卒採用者離職防止に必要な真のエンゲージメント向上施策
【第2回】Z世代にアプローチする採用チャネル活用術
【第1回】FTEからの脱却、要員計画で必要な視点
【第3回】人的資本の情報活用が紡ぎだす経営の“未来”
Talent Management Review vol.3
【第2回】未来につながる人的資本開示の“仕組みづくり”
【第1回】人的資本の情報整備と、開示への1stステップ
【第1回】女性活躍推進の基本的なステップ
【第2回】そのKPIは信頼できるか?人材データの健全性とその効用
【第1回】“やらされ”開示対応にせず実業務に生かすためのKPI設定
Talent Management Review vol.2
【後編】メタバース導入がタレントマネジメントに与える影響
【前編】メタバース導入がビジネス活動と社員向けサービスに与える影響
人的資本の情報開示およびISO30414の概要を理解する
ダイバーシティ推進の課題と人事の役割