組織の未来をデザインする人的資本経営の力
Talent Management Review vol.3
近年、ESG経営や無形資産を重視する国際的な動きや国内の雇用関連制度改善の動きを受け、企業に人的資本経営の推進や人的資本に関する情報開示を求める動きが活発化しています。非常に良い傾向だと思われる一方で、懸念される事象も起きています。 本稿では、人的資本経営を組織の未来をデザインするための力とするべく、求められる姿勢や視点を紹介します。

有価証券報告書での人的資本情報掲載の義務化に留まらず、投資家やステークホルダーの要請から人的資本開示対応が日本国内でも急ピッチで進んできました。しかし、開示対応に追われるのみで可視化の仕組みを構築できないと、状況をタイムリーに把握できず人的資本経営の実践にはつながりません。
人的資本経営の達成のための可視化の仕組み作りには適切な開示指標設計が最も重要なカギとなります。フォーティエンスは「ISO30414指標の活用」「独自の算出式の提案」「今ある情報基盤の分析と活用」によって、効率的に効果的な指標設計の実現を支援します。
POINT 1
人的資本経営のKPI管理を行うにはタイムリーに状況把握できる可視化の仕組みが必須です。しかし、人事施策の進捗管理という目的を達成することだけを考え、元となるデータや集計・集約する仕組みの全体像を考慮に入れないと、以下のような課題が発生する恐れがあります。
・取り組みごとの効果測定を重視するあまり、転用可能なデータを複数管理し業務負荷が増加する
・異なるシステムのデータを集約できず、複数のデータソースを活用した定量分析を実施できない
フォーティエンスは、取り組みとデータをつなぐ指標設計こそ、人的資本経営を実現する可視化の仕組みづくりの最も重要なカギと考えています。
POINT 2
様々なデータを集約・集計し、人的資本経営のKPI管理を行う仕組みを作るには、「管理指標が網羅的」「取り組みと指標の関係が明確」「情報基盤に適する」という3点を満たした指標設計が必要です。当社は、顧客の取り組み状況や情報管理の現状を把握したうえで、以下のアプローチで指標設計の効率化・高度化をサポートします。
➀管理指標の網羅性を担保
人的資本情報開示のガイドラインであるISO30414の指標をもとに網羅性を担保します。
また、他社事例のナレッジを共有することでISO以外の指標の追加もサポートします。
②取り組みと指標の関係を明確化
ISO30414をベースにしながら、日本の雇用慣行に応じた独自の解釈を追加した人的資本開示テンプレート(※)開発の経験から、個社の取り組みに応じた独自の算出式を提案します。
※フォーティエンスが開発したISO30414準拠の人的資本開示テンプレートQ-Disclosureについては以下より詳細を確認できます。
人的資本開示向け ISO30414対応テンプレート「Q-Disclosure」 by SFs
③適切な情報基盤分析
現状の情報基盤の分析を行い、複数の情報基盤を結ぶ一元管理化、必要に応じた新たな情報基盤の導入を提案することで、より低コストで現実的な基盤活用と、可視化を見据えた指標設計の実現に寄与します。
Talent Management Review vol.3
近年、ESG経営や無形資産を重視する国際的な動きや国内の雇用関連制度改善の動きを受け、企業に人的資本経営の推進や人的資本に関する情報開示を求める動きが活発化しています。非常に良い傾向だと思われる一方で、懸念される事象も起きています。 本稿では、人的資本経営を組織の未来をデザインするための力とするべく、求められる姿勢や視点を紹介します。
Talent Management Review vol.2
タレントマネジメントとは、「会社として人材管理機能全体(採用〜代謝)のレベルを事業に同期させて、向上させる取り組み」と整理できます。 この考えのもと、多くの企業でタレントマネジメントシステムの導入が進む一方、十分に活用しきれていない企業が多いのが現状です。 本書では、タレントマネジメントシステムの活用がうまくいかなくなる理由とその解決策を紹介します。
組織変革に向けたスキル可視化とチェンジマネジメントの最前線
第14回 人材マネジメント研究会
人事システム導入プロジェクトはDX人材育成の好機
ジョブ型を取り入れる前に考えておきたいこと
後期・単身高齢者の増加に対応する新たな社会システムの構築に向けて
“運用”に潜む落とし穴を回避し、制度を成功させるための対応とは
【第2回】人事業務をエコシステム化した際の落とし穴を回避するには
【第1回】人事業務の変遷とエコシステムという選択肢
「接続性」「透明性」「柔軟性」から見るコミュニケーション変革設計とは
米国証券取引委員会のルール改訂は他人事か
人事PMIの全体像と基幹人事制度統合の進め方
【第3回】女性活躍推進を成功させる“意識改革・チェンジマネジメント”
【第2回】ワーキングママ・パパの活躍を支える施策
急速に変化する環境に対し、俊敏に適応するアジャイル組織のケイパビリティ
【第4回】高卒採用のトレンド変化と採用活動の変革
【第3回】新卒採用者離職防止に必要な真のエンゲージメント向上施策
【第2回】Z世代にアプローチする採用チャネル活用術
【第1回】FTEからの脱却、要員計画で必要な視点
【第3回】人的資本の情報活用が紡ぎだす経営の“未来”
Talent Management Review vol.3
【第2回】未来につながる人的資本開示の“仕組みづくり”
【第1回】人的資本の情報整備と、開示への1stステップ
【第1回】女性活躍推進の基本的なステップ
【第2回】そのKPIは信頼できるか?人材データの健全性とその効用
【第1回】“やらされ”開示対応にせず実業務に生かすためのKPI設定
Talent Management Review vol.2
【後編】メタバース導入がタレントマネジメントに与える影響
【前編】メタバース導入がビジネス活動と社員向けサービスに与える影響
人的資本の情報開示およびISO30414の概要を理解する
ダイバーシティ推進の課題と人事の役割