人的資本開示向け ISO30414対応テンプレート「Q-Disclosure」 by SFs

人的資本開示に向けた取り組みでは、往々にして経営との合意形成や施策の立案、情報マネジメント基盤の整備に時間がかかることが、実践上の課題となっている企業が多く、課題解決に向けた即効性のある具体的なシステム導入のツールが求められています。(図1)

本サービスはISO30414および政府可視化指針推奨指標に準拠したレポートをプリセットしたテンプレートを活用し、開示可能な情報から順次活用が可能であり、戦略に則した情報の整備の範囲を拡大することで段階的に開示範囲を広げ、人事施策と連動する情報活用基盤を実現することが可能です。(図2)

図1:人的資本開示におけるデータ・システム課題

図2:「Q-Disclosure」by SFs の6つの特徴

SAP SuccessFactorsの標準(EC/Story Report)を利用したテンプレート

POINT 1

フォーティエンスの人的資本開示テンプレート「Q-Disclosure」by SFsは、世界で最も多くの企業が利用する人事ソリューション「SAP SuccessFactors」の標準機能上の設定範囲で実現されており、アドオン開発やライセンス追加の必要なく利用できることが特徴です。
テンプレートは特定の機能モジュールではなく、一つの大きなStory Report(標準レポート)群で、各指標毎のレポートを実行する形式となります。指標はISO30414の「11項目58指標」および政府可視化指針推奨指標に準拠しており、このテンプレートの標準設定を個社の環境に合わせて移行し、調整を行うことで導入後直ちに全ての指標を集計された表とグラフのレポート形式で表示可能です。(図3)

情報管理におけるデータ集約の仕組み

POINT 2

人的資本開示レポート作成では、人事外も含めた情報の一元管理がポイントとなるため、以下の特徴を有しています。(図4)

①SAP SuccessFactorsの人材管理モジュール(Employee Central)だけではなく、他のモジュール(後任者計画やキャリア計画等)のデータを設定のみでそのまま活用が可能
②ユーザー固有システムとの連携用テーブルがプリセットされ、会計システムやその他外部システム等との連携が可能

複雑な計算を要するレポートでは、計算の基になる数値をまとめて用意し利用する仕掛けが必要になります。(図4)「Q-Disclosure」by SFsでは源泉となる外部データ等をSAP SuccessFactors内に取り込み格納するテーブル(MDF)がプリセットされており、これらのテーブルをファイル連携の標準ツールを活用し、一つの複合要素のテーブルを生成することで指標算出の全自動化を実現しています。(図5)

上記のように、「Q-Disclosure」by SFsはISO30414および政府可視化指針推奨指標基準に則った人的資本開示レポートに必要なデータを前提とし設計しているため、外部データのSAP SuccessFactorsへの連携のみ準備することで、部門間・システム間での調整や運用の大幅な効率化が実現可能です。

人材状況のトレンド可視化に重点を置いたレポート表示

POINT 3

画面のレイアウトは「表」、「グラフ」及び「ローデータ」を標準としており、一瞥して状況を把握できることをコンセプトとしています。「表」はISO30414および政府可視化指針推奨指標に合わせ、加工、集計しており、「グラフ」は集計された表データを基に3か年の経年変化を一目で分かるようにすることで取り組みの「道のり」が把握できます。(図6)

活用展開が期待できるテンプレートツール

POINT 4

「Q-Disclosure」by SFsは、ISO30414および政府可視化指針推奨指標基準に準拠した人的資本開示の実現に対応したテンプレートですが、将来的な人材戦略のデータ活用の基盤としての拡充・分析利用の高度化にも利用可能です。

シンプルなテーブル群からなる集約・一元管理された即時性の高い情報を活用し、新たなレポートを追加・アレンジすることで、情報の分析・活用のメリットを広く享受することが可能です。また集計及びローデータ表からのダウンロードによる二次データ利用(図7)や、画面上でのフィルタで組織など表示内容の切替や、グラフからの注目点のドリルダウン(図8)などの分析的操作も可能なことから、社内でのツールとしての応用・活用範囲も広がります。

テンプレート製品情報

・「Q-Disclosure」by SFsは、お客様のSAP SuccessFactorsの利用状況に合せた導入プロジェクト形式でご提供となります。(原則、テンプレート本体のみの販売はしておりません。)
・テンプレートはお客様環境での買い取りとなり、バージョンアップ更新はなく、保守及びライセンス料等は発生しません。
「Q-Disclosure」by SFsの今後の追加対応・拡張予定は下記となります。
・「Q-Disclosure」by SFs(ISO30414対応版)Ver1.0 リリース済 ⇒ 2023/8月
・有価証券報告3指標対応版 Ver2.0 リリース済 ⇒ 2023/11月
・政府可視化指針7分野19項目対応版 Ver3.0 リリース済 ⇒ 2024/6月

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